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伝統だけではない。筑前織物が織りなす、多彩な博多帯の世界

伝統だけではない。筑前織物が織りなす、多彩な博多帯の世界

「博多帯」と聞くと、多くの方が思い浮かべるのは、白と黒を基調とした献上柄の帯ではないでしょうか。

もちろん、博多織を代表する平地八寸名古屋帯の献上柄は、長い歴史の中で愛され続けてきた伝統のデザインです。しかし、博多帯の魅力はそれだけではありません。

筑前織物では、伝統を大切に守りながらも、時代に合わせた新しい博多帯づくりにも力を注いでいます。

 

 

福岡市西区にある周船寺工場は、博多織業界最大の織機保有台数を誇る製織工場です。その約70〜80%の織機が日々稼働し、一台一台異なる仕掛けでさまざまな帯を織り上げています。

工場では、夏に涼しく締められる夏帯をはじめ、自由な表現が可能な紋織、高級感あふれる佐賀錦、格式高い袋帯など、多彩な博多帯を製作しています。

中でも筑前織物が得意としているのが、「紋八寸名古屋帯」です。

紋八寸名古屋帯は、献上柄とは異なり、デザインの自由度が高いことが大きな魅力。かわいらしい草花や動物をモチーフにしたものから、四季を感じる古典柄、現代のライフスタイルに調和するモダンなデザインまで、幅広い表現が可能です。

色づかいにもこだわりがあります。

伝統的な和の色を大切にした作品はもちろん、アパレル業界でトレンドとなっている色彩を取り入れた帯など、一つひとつの作品に合わせて最適な配色を選び、織り上げています。

だからこそ、同じ博多織でも一つとして同じ表情の帯はありません。

 

 

筑前織物が目指しているのは、「伝統を受け継ぐだけではなく、伝統を未来へ育てるものづくり」。

受け継がれてきた確かな織の技術に、新しい感性や自由な発想を織り込みながら、今の時代だからこそ身に着けたくなる博多帯を生み出しています。

伝統的な献上柄の美しさも、自由なデザインが楽しめる紋八寸名古屋帯の魅力も、そのどちらも博多織の大切な文化です。

筑前織物はこれからも、多彩な表現と確かな品質で、博多帯の新たな魅力を発信し続けてまいります。

 

◼︎コラム「織で魅せる。博多織。」は、こちら

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