博多織と聞くと「献上柄」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、実際の博多織には、さまざまなデザインや色、商品があります。そこには、博多織の織元それぞれの個性があります。
現在、博多織工業組合には約30社が加盟しています。その中で、会社組織として現在も織元としてものづくりを続けているのは10社前後。
一社一社が異なる技術や考え方を持ち、それぞれの個性を生かした博多織を制作しています。

博多織の特徴「一貫生産」
博多織のものづくりの特徴の一つが、一貫生産です。
企画やデザイン、糸の準備、製織、仕上げなど、多くの工程を織元が管理し、一つの商品を完成させていきます。
すべてを社内だけで行うわけではありませんが、ものづくり全体を織元が把握しているからこそ、色やデザインなど細かな部分までこだわることができます。

博多織の「色」も織元のこだわり
筑前織物では、福岡にある専属の染色会社に染色をお願いしています。
筑前織物が持つ色見本を共有し、その色を基準に発注染色を行います。
ただ、色見本はずっと同じではありません。
制作する帯やデザイン、季節、トレンドなどに合わせて新しい色を考え、必要に応じて色見本そのものもアップデートしています。

伝統を守りながら、今の時代に合う色やデザインをつくる。
これも博多織の織元にとって大切なものづくりです。
「どの織元がつくったか」にも注目してみる
同じ博多織でも、織元が変われば、色やデザイン、ものづくりの考え方も変わります。
博多織を選ぶときは、柄や色だけでなく、**「どの織元がつくっているのか」**にも注目してみてください。
その一本の帯には、織元の技術だけでなく、色をつくり、糸を準備し、織り上げ、仕上げるまでのさまざまなこだわりが詰まっています。
筑前織物も、伝統を大切にしながら、時代に合わせた新しい博多織をこれからもつくり続けていきます。
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