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筑前織物がお届けする受賞作品|博多織の品評会が、ものづくりを磨く

筑前織物がお届けする受賞作品|博多織の品評会が、ものづくりを磨く

筑前織物では、これまで数多くの博多織作品を制作し、さまざまな品評会で評価をいただいてきました。

博多織の世界には、大きな二つの新作発表・品評会があります。

ひとつは、博多で開催される「博多織求評会」。
そしてもうひとつが、東京で開催されてきた「新作博多織展」です。

どちらも、博多織の「今」を知ることができる大切な場です。

 

 

 

 

博多で開催される「博多織求評会」

博多織求評会は、博多織工業組合が主催する博多織業界最大のイベントのひとつ。博多織発祥の地として知られる承天禅寺を会場に、新作の帯や着尺などが一堂に集まります。

新作の審査では、まず全国の問屋や小売店など、博多織を実際に扱う方々による審査が行われ、その後、有識者による審査を経て各賞が決定されます。

つまり、単に「美しい作品」を競うだけではありません。

デザイン性、織の技術、素材の表現、市場性など、さまざまな視点から作品が評価されます。

筑前織物にとっても、毎年の博多織求評会は大きな目標です。意匠部、製織部をはじめ、福岡・京都・東京のスタッフが力を合わせ、一つの作品を完成させていきます。

過去には、筑前織物の作品が内閣総理大臣賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。

 

 

 

東京で開催される「新作博多織展」

もうひとつの大きな舞台が、東京で開催されてきた「新作博多織展」です。

東京・青山の「伝統工芸 青山スクエア」などを会場に、博多織の新作が一堂に集まり、首都圏の百貨店バイヤーや業界関係者などによる審査が行われてきました。

博多から東京へ。

産地で生まれた博多織を、東京という大きな市場で評価してもらうことにも、大きな意味があります。

筑前織物もこれまで数々の作品を出品し、受賞してきました。2025年の第68回新作博多織展では、紋八寸羅天簾が最高賞である内閣総理大臣賞を受賞しています。

 

 

 

 

なぜ、品評会が必要なのか

では、なぜ博多織には品評会が必要なのでしょうか。

それは、伝統を守るためだけではなく、伝統を次の時代へ進めるためです。

博多織は長い歴史を持つ伝統工芸です。しかし、昔と同じものを作り続けるだけでは、今のお客様の感性や暮らしに寄り添うことはできません。

新しい色。

新しい柄。

新しい織組織。

そして、これまでにない博多織の表現。

職人やメーカーが新しいものづくりに挑戦し、その成果を専門家や業界関係者に評価してもらう。そこで得られた評価や課題が、次の作品づくりにつながっていきます。

品評会は、博多織の「現在地」を確認する場所でもあるのです。

 

受賞は、ゴールではありません

筑前織物にとって、受賞は大きな励みです。

しかし、それがものづくりのゴールではありません。

一つの受賞作品が生まれるまでには、意匠を考え、糸を選び、織組織を設計し、製織を行い、何度も試行錯誤を重ねます。

そして完成した作品が評価されることで、職人に新しい目標が生まれます。

「次は、もっといいものを。」

その積み重ねこそが、博多織の技術と美意識を未来へつないでいく力になるのだと思います。

筑前織物がお届けする受賞作品。

それは、賞をいただいた一枚というだけではありません。

伝統を受け継ぎながら、新しい博多織をつくろうとした、ものづくりの挑戦の証です。

これからも筑前織物は、品評会というひとつの目標を大切にしながら、職人とともに「次の博多織」をつくり続けていきます。

 

 

 

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