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第119回博多織求評会内閣総理大臣賞受賞

博多織工業組合主催の第119回博多織求評会にて、筑前織物が出品しておりました袋帯「クリスタル」が、最高賞である「内閣総理大臣賞」を受賞致しました。

 

博多織工業組合に加盟する織元(メーカー)、個人作家などが出品した約200点の中から、1次審査、2次審査を経ての受賞になります。

この袋帯「クリスタル」は、もっとも高級な織物として知られている紹巴(しょうは)織りの作品になります。

しなやかな風合いと、極め細やかな表現が特徴で、意匠力を問われる織物です。

紹巴織の特性は、2種類の縦糸で構成され、芯の役割の縦糸と、緯糸を止める経糸です。

この高度の意匠設計をもとに、袋帯「クリスタル」の特徴の一つであるボカシの表現を微妙に違う緯糸で幾重に重ね合わせて織り込み、さりげなく見える金糸のヒカリ具合が絶妙な立体感をかもし出している帯です。

 

色合いも親子で楽しめるような色を採用し、上品でかつ現代的な要素も取り入れた作品となっています。

伝統工芸士の匠の意匠力に、若手の製織技術がミックスされた「温故知新」を感じさせる作品となっております。

 

また、その他多くの作品も賞をいただき、ありがとうございました。

コロナ禍、生産がなかなかできていない状況ではありますが、たくさんの受注もいただきましたので、いち早く皆様にお届けできるように頑張ってまいります。

 

ぜひ、今後とも筑前織物をよろしくお願い致します。

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