手織博多織自社 手織工房にて製織 唯一無二の存在へ2017.06.13
博多織といえば、献上柄。
慶長5年(1600年)黒田長政が筑前を領有するようになってからは、
幕府への献上品として博多織を選び、毎年3月に帯地十筋と生絹三疋を献上するようになりました。
その模様は仏具の「独鈷」と「華皿」との結合紋様と中間に縞を配した定格に固定されていました。
以前は単に独鈷、華皿浮柄といわれていたものが、それ以来「献上」と呼称されるようになったのです。
その中でも、「五色献上柄」。
紫、青、赤、黄、紺の古式染色による五色献上。
江戸時代に筑前藩主黒田長政が幕府に献上していたことからこう呼ばれています。もとは隋の思想で、森羅万象のあらゆる現象の基となるものは「木・火・土・金・水」の五つとした五行説を、色と結び付けたものです。
日本では、儒教の五常に対応され、紫は徳、青は仁、赤は礼、黄は信、智は紺をそれぞれ象徴しています。 (博多織工業組合より)
この博多織らしい手織の献上柄の帯を、現代風の色目にアレンジし、制作しました。
現在機械織の博多織が多い中、弊社に在籍する博多織デベロップメントカレッジ卒(博多織育成学校)のスタッフと伝統工芸士が打ち合わせを重ね、デザインし製織したものになります。
もちろん手織の作品なります。
博多織らしい経糸本数の多さだけでなく、緯糸の合わせ本数も増やすことによって、さらに博多らしい締め心地を再現しています。
筑前織物グループの製造部門を担当する福絖織物には、機械織りの織機だけでなく、
手織工房も併設しております。
昔ながらのパンチカードの紋紙を使用し、機械織機の現場とは異なる空気が流れる工房にて、
製織しております。
工場見学の際や、ファミリーセール、勉強会などで、
工場の中を多くの方に解放する機会が近年増えてきました。
HPや案内状にて、ご案内させていただきますので、
ぜひご興味ある方はぜひその機会にお越しくださいませ。