博多織

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意匠について

“新作が生まれ続ける産地”へ

筑前織物の博多織は、どのように作られているのか

博多織の帯は、一本の帯が完成するまでに、数多くの工程と人の感性が関わっています。

その中でも、筑前織物では「新作づくり」に特に力を入れています。

実は、年間を通してリリースされる新作帯の数は、業界の中でも比較的多い方です。

しかし、その背景には、単に数を増やすだけではない、“作り込む体制”があります。

京都支店

京都・東京・福岡をつなぐ商品開発

筑前織物には、呉服の中心地である京都に京都支店があり、日本の流行や市場の動きを感じる東京にも東京支店があります。

そして本社には、帯の企画や柄を生み出す「意匠部(デザインルーム)」があります。

一見すると当たり前のようにも見えるこの体制ですが、実際には、企画・販売・製造がここまで密接につながっている産地メーカーは多くありません。

京都で感じた流れ。
東京で見える市場の変化。
お客様や専門店様の声。

それらがリアルタイムで福岡へ届き、意匠部へ反映されていきます。

東京支店

毎月行われる商品開発会議

筑前織物では、毎月商品開発会議を行っています。

現在の呉服業界では、

  • 今どんな色が求められているのか
  • 柄は大きめか、小さめか
  • おしゃれ帯か、フォーマル帯か
  • どの品種が求められているのか

など、トレンドの変化が非常に早くなっています。

そのため、営業・企画・製造が情報を共有しながら、今の空気感を帯づくりへ落とし込んでいきます。

“今の感覚”を織物に反映できることは、産地メーカーとして大切な力の一つです。

タイ帯意匠

博多織ならではの「自社一貫体制」

筑前織物の強みの一つが、博多織の特徴でもある自社一貫体制です。

企画だけではなく、

  • デザイン
  • 意匠
  • 製織
  • 仕上げ

まで、自社内で連携しながら進めていきます。

そのため、デザインだけが先行するのではなく、「実際に織れるか」「締め心地はどうか」「博多織らしさがあるか」まで含めて商品開発ができます。

織元見学の様子

若手スタッフと伝統工芸士が共に作る帯

筑前織物には、伝統工芸士を含む熟練の技術者だけでなく、若手スタッフも在籍しています。

長年培われた技術と、今の感覚。

その両方があるからこそ、昔ながらの良さを残しながら、新しい感性の帯づくりが可能になります。

伝統を守るだけではなく、“次の時代へどう繋げるか”。

それもまた、現在のものづくりに求められていることだと考えています。

実は、多くの新作が世に出る前に消えている

年間を通して多くの新作帯をリリースしていますが、その裏側では、同じ数、あるいはそれ以上の試作品や企画が採用に至っていません。

  • 思った色が出ない
  • 織ると柄の印象が違う
  • 今の流れと少し違う
  • 博多織らしさが弱い

そうした細かな違和感を、何度も確認しながら調整していきます。

一本の帯になるまでには、多くの試行錯誤があります。

だからこそ、新作帯には、単なる“新柄”ではない、積み重ねた感覚と技術が詰まっています。

時代の流れを感じながら、博多織らしさを守る

流行は変わります。

求められる色も、柄も、感覚も変化していきます。

その中で筑前織物が大切にしているのは、“今らしさ”を取り入れながらも、博多織としての品格や締め心地を失わないことです。

新しいだけではなく、長く愛される帯へ。

これからも、福岡・博多の地から、新しい博多織を発信してまいります。

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