地域ブランド「博多織」を異業種の視点で考える
約800年の歴史を持つ博多織。伝統工芸として高く評価される一方で、異業種の企業から見ると、そのブランドには大きな可能性が秘められていると感じます。
企業がブランドを見るときに重視するのは、「歴史」「品質」「独自性」「ストーリー性」です。博多織は、そのどれも兼ね備えています。さらに、「博多」という全国的な知名度を持つ地域名と結びついていることも、大きな強みです。

一方で、「帯」のイメージが強く、日常生活との接点が少ないことや、その魅力が十分に伝わっていないという課題もあります。ブランドとしての期待値は高いからこそ、その価値をより多くの方へ届けていく取り組みが必要だと考えています。

私自身、博多織業界一筋ではなく、異業種での経験を経て筑前織物に入りました。だからこそ、「伝統工芸業界、博多織業界の常識」だけにとらわれるのではなく、異業種では当たり前に行われている考え方や取り組みの中に、博多織の未来につながるヒントがあると感じています。
筑前織物では、異業種との交流やコラボレーションを積極的に進め、新しい商品や新たな用途、そして「博多織の新しい見え方」の創出に挑戦しています。

伝統を守ることはもちろん大切です。しかし、それと同じくらい、新しい価値を生み出し、多くの人に博多織の魅力を知っていただくことも大切です。異業種の視点を取り入れながら、地域ブランド「博多織」の可能性をさらに広げ、未来へつないでいきたいと考えています。