
活動まとめ!イマジンワンワールド キモノプロジェクト
2018年4月29日
イマジンワンワールド の節目となる100カ国の完成披露式典が久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて行われました。
筑前織物グループとして参加させていただき、約二年。
その中で、フィリピン、トルコ、スウェーデン、タイ、ソロモン諸島、そして人間国宝 小川先生の作品カナダにもご協力させていただきました。
今年は、福岡を代表するデザイナーグループ ダーウィンLLPの代表である かねこしんぞう氏と九州産業大学の教授である後藤先生とそのゼミ生でデザイン制作を行い、その製織を博多織の育成学校である博多織デベロップメントカレッジにて行なった共同プロジェクトの監修をさせていただきましたノルウェー。
196カ国の約半分。
残り2年になりますが、通過点にすぎない100カ国。されど、100カ国の完成には並々ならない苦労があったと思います。その披露が盛大に行われましたので、その会場で撮影した写真になります。またサプライズで、今年から地元放送局TNCのアナウンサー小野彩香さんも出演されていました。
以下、以前の記事
イマジン・ワンワールドとは、日本伝統文化の華であり象徴とも言える「KIMONO」を中心に、
日本の伝統技術の継承と普及のために活動しております。近年、需要の縮小などにより、古くより発展
してきた伝統技術の伝承が困難になっています。
これ以上の衰退を阻止するためにも、日本だけでなく世界中の方々に、まずは日本の伝統技術の素晴ら
しさを知っていただくことが欠かせません。
そうした現状に対し、私たちはオリンピックに参加する世界196ヵ国それぞれの自然や遺産、歴史文化
を表現した「KIMONO」を196着制作し、世界を「おもてなし」するプロジェクトです(イマジン・ワ
ンワールドHP引用)。
そのプロジェクトに、筑前織物グループが参加させていただくこととなり、
今までにフィリピン トルコ の2カ国を製作させていただきました。
また、博多織唯一の人間国宝小川氏のカナダ帯製作にも、博多織デベロップメントカレッジの卒業生が在籍していることもあり、お手伝いをさせていただきました。
その活動を、まとめてみましたので、ぜひこの機会にご覧くださいませ。
博多織の筑前織物以外に、西陣織の有名なメーカーも参加されています。
イマジン・ワンワールドのHPに、情報配信されていますので、合わせてご覧くださいませ。
「きものが似合う街、日本橋」
2012年から続いている最大のきもの文化イベント「きものサローネ」にて、
筑前織物グループが参加している「イマジンワンワールド」が新しい国の帯、そしてフィリピン帯の発表会が行われました。
石川県の伝統工芸、加賀友禅。
今回、加賀友禅から初めての作品が生まれまし着物は中町博志先生。
そして帯は、本場筑前博多織として筑前織物グループの福絖織物が製作を担当しました。
加賀友禅の着物と博多織の帯の、夢のようなコラボレーションです。
当日の様子をお楽しみください。
製作秘話は、こちらへ
https://chikuzen.co.jp/information/2956/
そして、第二弾として製作させていただきましたのが「トルコ」になります。
このトルコ帯は、博多織デベロップメントカレッジ(博多織育成学校)を卒業した若手スタッフが
メインとなり、弊社伝統工芸士とともに打合せを重ねながら製作した帯になります。
2012年から続いている最大のきもの文化イベント
「きものサローネ」。
筑前織物グループが参加している
「イマジンワンワールド」が新しい国の帯、着物の発表。
そして、博多織の筑前織物グループとして制作させていただきましたトルコ帯の発表が行われました。
写真は、
この度トルコ帯の制作にあたりスポンサーになっていただきました方から、いただきました写真を使用させていただきました。
そして人間国宝 小川規三郎先生が製作された「カナダ」帯。
福岡アジアコレクション(Faco)のオープニングアクトにて、
筑前織物グループもフィリピン帯で参加した「イマジンワンワールド」の最新作の発表が行われました。
博多織の唯一の人間国宝である小川規三郎先生が製作を担当された「カナダ」帯の発表です。
この「カナダ」の製作にあたり、ほんのすこしではありますが,
筑前織物グループもお手伝いさせていただきました。
この「カナダ」の製作にあたり、ほんのすこしではありますが,
筑前織物グループもお手伝いさせていただきました。
このカナダ帯のコンセプトは、国旗だそうです。
1965年に制定されたカナダ国旗。両側の赤い帯は太平洋と大西洋。
中央のメイプルリーフがカナダを象徴。
葉の先端の尖った部分と枝を合わせた12の数は、国を構成する10州と2準州を表しています。
その12の数を、博多織の代表的な柄である献上柄(華皿 独鈷)、縞(親子縞、孝行縞)、そして間道(ストライプ)にて表現。
カナダの象徴でもある大自然をストライプの色で表現し、
緑から赤へ染まる季節感を表現。
また、博多織の特徴でもある経糸の表現で、
整経ぼかしを使い、カナダのナイアガラの滝、オーロラのカーテンを表現だそうです。
裏側は、博多らしい献上柄になっています。
リバーシブルでも使えそうなデザインです。
イマジンワンワールドの代表高倉 慶応さまのコメントになりますが、
まず、普段の博多織は、名古屋帯がほとんどです。
今回は振袖に合わせる袋帯ですから、表地と裏地が必要です。
それに、長さも普段より随分長く織らなくてはなりません。
先生は、わざわざ両面にそれぞれの意味と思いを込めて織って下さいました。
この両面を耳かがりしてお仕立てして
一本の袋帯が出来るわけですから、なんという贅沢な作品でしょう!?
風合いといい、打ち込みの具合といい
写真では伝わらない質感が本当に見事です!
私たちにはわからない人間国宝がゆえのプレッシャーがおありになったことでしょうが、
この道一筋に精進された小川先生に改めて脱帽です。
製作に深く関わってくださった
筑前織物の丸本 修司さんに心から感謝します。
筑前織物のこともすこし触れていただいております。
まだまだ196カ国までには、時間がかかります。
しかし1カ国、1カ国、相手の国を調べデザイン化していきます。
筑前織物が参加しているイマジンワンワールドkimonoプロジェクト。
オリンピックに参加する国をイメージした帯 着物を制作するだけでなく、
作り手の新たなチャレンジの場、そして後継者育成、社会貢献など、幅広い意味合いを持ったこのプロジェクト。
この度、スウェーデンという国を担当させていただくことなり、
スポンサー様である(株)西部技研様、そして在福岡スウェーデン名誉領事である隈 扶三郎名誉領事(西部技研社長)に完成のお披露目ができました。
イマジンワンワールド代表理事 高倉氏のFacebookより引用
スウェーデンのKIMONOと帯が完成し在福岡スウェーデン名誉領事に完成のご報告に伺いました。
その、あまりの美しさに隈 扶三郎名誉領事はじめ、
スポンサー企業である西部技研の皆様も、心の底から喜んでくださいました。
制作に関わってくださった、村山由香里社長始め多くの女性からなるチームスウェーデンの皆さん。
スポンサーに対して積極的に隈社長を説得してくださった名誉領事秘書の藤川由巳さま、
そして、制作してくださった京都の松田徳通先生、帯を制作してくださった博多織の筑前織物丸本 修司さん、博多織伝統工芸士の上石先生(筑前織物グループ)。スウェーデンからの留学生で沢山の情報を下さっJohanna Olsson、Lina Södergrenさん。本当にありがとうございました!これからKIMONOを仕立てて今月の後半には、スウェーデンまで作品は移動して、由緒正しきスウェーデンの御城の中に展示され多くのスウェーデンの皆様にお披露目されますよ!
こんなに名誉なことはありません!
僕はいけなくて本当に残念です!
スウェーデンの美しい自然と文化が
日本の伝統のKIMONOへ
またひとつレガシーが生まれました!
多くの皆様のご支援とご協力の元、最高の本場筑前博多織のスウェーデン帯が完成致しました。
この博多織のスウェーデン帯は、博多織らしい平地の組織を使い、経糸だけで色、柄を表現しています。今回も経糸本数は1万本前後使用。
今回新たな試みとして、専門的になりますが柄を出す経糸を2色で割り、色の三原色の使用することによって、割った2色が混じり合うことによって、第3色目を表現しています。
このことによって色の表現色を増やし、今までの博多織の色数制限を超えた作品となっています。
オマーン帯
オマーンは、モスク内部の美しいタイル壁画装飾を、あえて写生をさけ、雰囲気(ム―ド)で図案化。又アラビア語で(手をつなごう,世界はひとつ)もデザインの中に組み込みました。今回は、組織の緻密なしょうは織と、フィルムを使った糸を使用(予定)し、今までと違った表現。
イマジンワンワールド の帯制作はまだまだ続きます。
新しくスリナムという国を制作させていただきました。そして続きまして、筑前織物周船寺工場の若手スタッフが制作したバハマの帯になります。なんと言っても柄が大胆でそして、流してみるとわかるのですが、帯の柄は繰り返し柄になりますが繰り返しがらでなく、最初から最後まで柄が違います。
続きまして、キプロスを制作させていただきました。国をイメージして作っていますが、国によって色や柄などが全然違います。
そして、平地と紗織のミックス技を用いたモーリシャスになります。
まだまだ続くイマジンワンワールkimonoプロジェクトですが、筑前織物も制作機会があれば頑張ってまいります!!