筑前織物グループの提案 「博多織と歌舞伎」
筑前織物グループの提案「博多織と歌舞伎」
さかのぼること200年前。団十郎の助六で、
江戸中の評判となり、全国に博多織が広まった。
文化11年7月、商人清兵辺衛が28才の時、博多織を携えて江戸に上がった。
江戸の町で博多織の商いをして回ったが、なかなか売れない。
途方に暮れていた時、黒田藩出入りの呉服商が、今流行の歌舞伎役者に締めてもらって口上してもらったらと教えてくれた。
清兵辺衛は喜んで当時7代目市川団十郎に博多織の宣伝をお願いした。
七代目は助六で、
「この博多織は唐織だから誠に強くて、いつまでしても切れることがね」と、言った。
第112回、博多織求評回のテーマは、「博多織と歌舞伎」
今年でちょうど200年前の、花のお江戸の博多織進出の逸話であり、
この200年目の節目こそが、求評会のテーマとしてふさわしく採用された。
筑前織物グループも、「博多織と歌舞伎」をテーマに商品開発を行いました。
歌舞伎柄を大胆に帯のデザインに盛り込み、
直感的に歌舞伎を印象付けるデザインになっております。
右側が袋帯、そして真ん中、左が八寸名古屋になり、
真ん中の作品は、第112回博多織求評会にて、京都筑選会賞を受賞しております。
ぜひ、歌舞伎テーストの帯で着物LIFEを彩ってみてはいかがでしょうか。