平八寸なごや帯「七献上」
筑前織物の作品をご覧いただき、ありがとうございます。職人さんによって制作された、筑前織物のモノづくりをご覧くださいませ。
◆作品名 :平八寸なごや帯『七献上』
◆特徴
・博多織を代表する「献上柄」の作品。博多織が777年の歴史を超え、そして筑前織物の歴史も70年を越えた際に企画製作した7献上。7にこだわった縁起の良い献上帯です。
「献上」の名称由来
慶長5年(1600年)黒田長政が筑前を領有するようになってからは、幕府への献上品として博多織を選び、毎年3月に帯地十筋と生絹三疋を献上するようになりました。
その模様は仏具の「独鈷」と「華皿」との結合紋様と中間に縞を配した定格に固定されていました。
それ以前は単に独鈷、華皿浮け柄といわれていたものが、それ以来「献上」と呼称されるようになったのです。
華皿
独鈷(どっこ)
密教法具の一つ。真言宗では、煩悩を破砕し、菩薩心を表わす金属製の仏具であり、修法に用いられます。
細長く手に握れるほどの大きさで、中程がくびれ両端がとがっています。
↑独鈷を図案化した模様華皿(はなざら)元来は仏具の一種。仏の供養をするとき、花を散布するのに用いられる器です。
↑華皿を図案化した模様縞(しま)献上の模様の「縞」には両子持(りょうこもち)と中子持(なかこもち)を使います。
↑両子持(孝行縞)
↑中子持(親子縞)
◆筑前織物周船寺工場について
・博多織業界最大クラスの規模であり、博多織で制作できる袋帯、佐賀錦、紋八寸、平八寸、男帯など、幅広く制作できる織元です。
・博多織工業組合主催の博多織求評会では、内閣総理大臣賞を最多受賞。
・伝統工芸士だけでなく、若手スタッフも多く在職し(20代から40代のスタッフが多い)、意匠部にも力を入れています。
・博多本社、京都支店、東京支店があり、最新のトレンド情報を意匠部にフィートバックしながら、「伝統と革新」をモットーに博多織制作に励んでいます。
・博多織を使ったコラボにもチャレンジ!
筑前織物YouTubeチャンネルにて、制作の様子をご覧いただけます、こちらをクリック!